ゴルフ 練習

打ちっぱなし(屋外練習場)の使い方8ステップを解説します

ゴルフ練習場といえば、ネットが張られた屋外の打ちっぱなしを思い浮かべる人も多いでしょう。

打ちっぱなしはその敷地の広さから、ドライバーやアイアン、アプローチといったクラブすべての練習が可能な練習場です。

この記事では施設の情報をはじめ、今日からでも利用できる、打ちっぱなしの使い方7ステップをご紹介します。

この記事はこんな人向け

初めて打ちっぱなしに行く人

打ちっぱなしの施設情報を知りたい人

打ちっぱなしを有効活用して練習したい人

初めて利用する人にも、わかりやすくお伝えします。

インドアゴルフと比べてみたい人はこちら!

打ちっぱなし(屋外練習場)とは?

ネットに覆われた屋外ゴルフ練習場のことを、別名「打ちっぱなし」と呼びます。

その由来は、打ったボールを自分で拾いに行く必要がないことから名づけられたと言われています。

打ちっぱなしの特徴

打ちっぱなし最大の特徴は、ボールの行方がひと目でわかる広いドライビングレンジ。

規模が大きくなると、約60,000㎡(東京ドーム3個以上)もの敷地面積を誇ります。

広い打ちっぱなしは、コースと同じように弾道や飛距離、ボールの曲がり具合もわかることから球筋を確認する練習には最適な施設といえるでしょう。

形状は奥に向かって次第に狭くなる設計が多く、外周をネットで覆い箱型の形状をしている点が一般的な打ちっぱなしの特徴です。

ドライビングレンジ内には、ターゲットグリーンや距離表示のヤーデージ標識が配置されているので、距離感や方向性を養う練習もできます。

人気の練習場には休日も待ち時間が発生するなど、たくさんの人が練習に訪れていますよ。

打ちっぱなしの施設情報

上空からの写真
施設特徴
階数1〜3階※
打席数1フロア 10~30打席※
広さ(奥行)30~300ヤード※
※施設によります

コンパクトな形状から広大な敷地面積を有する打ちっぱなしまで、その形態はさまざまです。

敷地が広い練習場では打席数も多めに設置されていますが、休日には待ち時間が発生するほど混み合う時間帯もあります。

逆にコンパクトな設計の練習場でも、周辺にほかの打ちっぱなしがなかったり、料金が安めに設定されていたりすると混み合う原因にもなります。

もし人が多い時間帯を避けたい場合は、後述する練習場の使用方法を参考に、自分が使いやすい施設を選んでみましょう。

料金システム

打ちっぱなしには「ボール貸し出し」というシステムが採用されています。

貸し出しシステムは、料金を払って練習場のボールを借りて練習するスタイルを指します。

選択できるシステムは1球貸しと打ち放題の2種類です。

それぞれ料金も利用時間も異なり、1球貸しは「1球たりの単価」を払い、打ち放題は「時間単位での利用料金」を支払います。

料金システムの内訳

一般的な打ちっぱなしの料金目安

球貸し形式料金利用時間
1球貸し1球5~20円※無制限
打ち放題1,200~3,000円※時間制(60分~)
※打ちっぱなしにより設定料金は異なります

1球貸し

1球貸しを採用している打ちっぱなしの中でも、郊外と都市部では1球あたりの単価が異なります。

地価に伴い、都市部は高く、郊外だと比較的安い料金が設定されています。

また、階数により単価が変わる点にも注目です。

1階が1球10円の場合、2階だと9円、3階になると8円といったように、階数が上がるごとに単価も安くなります。

地価が安い郊外では10円を切る打ちっぱなしも多くなりますが、都市部になると1球15〜20円の練習場も珍しくありません。

もし1球貸しが高いと感じるなら、次に説明する打ち放題を検討してみましょう。

打ち放題

打ち放題は「利用時間ごとに料金が設定される貸し出しシステム」です。

60分から始まり、90分、120分と30分単位で設定されている練習場が多いのではないでしょうか。

1球貸しと同じく利用する階により料金も安くなるので、2階や3階を選べば、練習費用を安く抑えることが可能です。

都市部では60分1,500〜2,500円、郊外だと60分1,000〜1,500円が相場だといわれています。

なかには4時間(240分)の打ち放題を実施している打ちっぱなしもありますよ。

練習設備

打ちっぱなしにある設備として一般的な機械は、自動ティアップ機やボール貸し出し機です。

敷地に余裕があり、資金力が豊富な練習場ではほかにもアプローチ練習場や、弾道計測器と呼ばれるボールの行方をシミュレーションしてくれる機械も設置されています。

ボール貸し出し機

一般的なボール貸し出し機と、ボールを運ぶプラスチック製のカゴ
設備名特徴
カード式貸し出し機・プリペイドカードが必要
・現金併用型もある
コイン式貸し出し機・コインが必要
・現金併用型もある

ボールを貸し出す機械は2種類あり「カード式貸し出し機」と「コイン式貸し出し機」にわかれます。

カードまたはコインを貸し出し機に入れることで、ボールが排出される仕組みとなっています。

1回で出る球数は40〜50球ほど。

1フロアに1〜2ヶ所設置されており、貸し出し機から出たボールは打席まで運ぶ必要があります。

今は少なくなったコイン

打席

奥にあるのはボールを一時置いておくための専用マット(長方形)

実際にボールを打つ打席には、マットが設置されています。

おもにドライバーの練習で使用するティアップ用のマット、それとアイアンやユーティリティなどで使用する直置き型マットの2種類が用意されています。

最近ではマット同士の間に切れ目がない、一体化されたマットも見かけるようになってきました。

練習を開始する際は、貸し出し機で排出されたボールを、マット周辺にある長方形のゴム枠マットに移すことから始めます。

1球ずつ打ち、ボールがなくなったら、また貸し出し機まで戻りボールを運んでくる。この繰り返しでした。

ただし、この練習スタイルでは手作業でティアップをするため腰への負担も大きくなります。

来場者への身体的な配慮を考えた練習場運営者は、対策として半自動、または自動ティアップ機を導入するようになります。

半自動ティアップ機

半自動ティアップ機。右からボールを入れると、左へと流れる仕組みになっている

ティアップの動作を補助する目的として開発されたのが、半自動ティアップ機です。

まず、貸し出し機から運んだボールを右側の箱状上部より入れます。

そうするとボールが先へと流れ、先端にあるレバー部分へと到達。レバーが開閉し、自動でティアップをしてくれる仕組みとなっています。

この機械が導入されたことにより、ティアップする際の身体的負担が大きく減りました

さらに、その後に出現する自動ティアップ機により、ボールを運ぶ時間すら短縮できるようになります。

自動ティアップ機

自動ティアップ機。マットの下からボールが排出する仕組みとなっている

自動ティアップ機は、打席の下から自動でボールが上がってくるタイプの機械です。

貸し出し機で使用していたカードを使い、打席横にある操作盤に入れると、ボールがセットされます。

従来の貸し出し機からボールを運ぶ必要がなく、自分でティアップを行う必要もありません。

余計な動作が発生しないため、この機械の出現により、スムーズに効率の良い練習が可能になりました。

操作盤でティの高さを設定できる点も便利な一面といえます。

自動ティアップ機の操作盤:手前にカード挿入口。画面では打球残数が確認でき、ティの高さもボタン1つで変えられます(東京ゴルフプラザ:東京都江戸川区)

その他の練習設備

設備料金
弾道計測器無料~500円(30分)※
バンカー、アプローチ練習場30分:250円~※
練習グリーン無料~200円※
※打ちっぱなしにより設定料金は異なります

打ちっぱなしには、ドライビングレンジといわれるボールを打つ場所以外にも練習設備があります。

普段とは違う、実践的な練習がしたい人はぜひ利用しましょう。

弾道計測器

弾道計測器「トップトレーサー」。練習場の屋根にあるセンサーでショットしたボールを追跡・計測する

近年、打ちっぱなしに増加しているのが、ボールの軌道や飛距離がわかる弾道計測器です

弾道計測器はおもにインドアゴルフで使われている機械ですが、最近では屋外練習場にも導入されるようになってきました。

ボールを打つとセンサーがボールを捕捉し、キャリーやランといった基本的な飛距離のほかに、ボールの曲がり方も計測してくれます。

今まで目で確認するしかなかった飛距離も、この機械により高い精度で把握できるようになりました。

ソフトの中にはシミュレーション機能も入っているため、インドアゴルフと同じように疑似ラウンドも可能です。

利用料金は施設で異なりますが、無料から500円ほどが相場でしょう。

通常の練習に飽きた方におすすめです!

アプローチ・バンカー練習場

アプローチやバンカー練習ができる打ちっぱなしもあります。

コースと同じ芝や砂を使用している練習場も多いため、実践的な練習が可能です。

利用時間は30分単位での設定が多く、料金は250~500円の間で利用できます。

練習グリーン

ロッテ葛西ゴルフ(東京都江戸川区)にある人工芝のパター練習場

練習グリーンは天然芝と人工芝の2種類にわけられます。

多くの練習場では、芝のメンテナンスが難しい天然芝より、管理も簡単な人工芝のほうが多い印象です。

天然芝のグリーンがある練習場ではメンテナンス費用として有料となり、人工芝は管理が少なく済むことから無料となっている場合がほとんどです。

利用したい場合は、受付やWebサイトで料金を確認しておきましょう。

その他

敷地の大きな打ちっぱなし練習場では、有料のロッカーやレストラン、ゴルフショップが併設されています。

待ち時間やゴルフアイテムが不足しているときに利用できるため、サービス面にも配慮して運営されていることがわかります。

ロッカー・シャワー

写真のロッカーはザ・ゴルフガーデン高島平(東京都板橋区)

練習場の会員になると、有料のロッカーやシャワーが利用できます。

費用は月額契約制であり、月額1,000〜2,000円ほど必要です。

クラブの持ち運びが大変なときや、汗をかいたときの着替えを用意したい人は検討してみてください。

カフェ・レストラン

横川ゴルフレンジのレストラン(埼玉県草加市)

カフェやレストランが併設された練習場では、軽食から本格的な食事まで楽しむことができます。

練習しなくても利用できる施設が多いので、たまには食事目的で利用するのもよいかもしれませんね。

ゴルフショップ・ゴルフ工房

トーキョージャンボゴルフセンター(東京都足立区)

ゴルフショップやゴルフ工房では、ボールやグローブなどのアイテムを購入できるほか、グリップ・シャフト交換も可能です。

なかにはゴルフパートナーのように、最新のクラブから中古までのレンタルサービスを展開している店舗もあります。

練習の際にレンタルでき、試打で気に入ればそのまま買取も可能です。

最新クラブが気になるけど購入を迷っている段階なら、一度レンタルしてみてはいかがでしょうか。

また、ゴルフショップが併設されている練習場では、クラフトマンによるクラブ診断を受けられる可能性があります。

選び方や自分に合っているかわからないときは、スタッフに相談してみてください。

打ちっぱなし(屋外練習場)の利用方法8ステップ

打ちっぱなしを探すときに「どこが自分に合っているのかわからない」と悩んだことはありませんか?

ここからは、初めて打ちっぱなしを利用する人にわかりやすく、利用方法を8つのステップにわけて説明します。

1.練習場を選ぶ場合のチェック項目

施設の公式サイトがあれば、まず料金や施設情報をチェックしましょう。

判断の基準を以下の表にまとめましたので、気になる練習場に当てはめてみてください。

項目チェック内容
通いやすさ①営業時間の長さ
②自宅からの距離
③車以外の交通手段
ドライビングレンジの広さ④全長のヤード数
⑤上部にネットはあるか
料金システム⑥営業時間による料金差
⑦階数による単価の差
⑧打ち放題の設定時間と金額
設備の充実度⑨バンカーや練習グリーンの有無
⑩ロッカーの有無
⑪ティアップ機は自動か手動か
⑫レストランやゴルフショップ等の有無

通いやすさ

営業時間の長さ:早朝や夜間に営業している、受付時間が長い練習場では通える時間帯の選択肢が増えます。(仕事の始業前や就業後など)

自宅からの距離:1時間以上かかる遠方では、練習意欲が湧かない可能性も出てきます。できるなら自宅から30分以内に通える練習場を探しましょう。

車以外の交通手段:自転車や徒歩でも通える場所なら、車を所有していない人でも通えますよ。

ドライビングレンジの広さ

全長のヤード数:打ったボールをどこまで確認したいかで決めましょう。アプローチやスイングを固めたいなら100ヤードほどのコンパクトな打ちっぱなし、ドライバーや長いクラブの飛距離や弾道を最後まで確認したい人なら200ヤード以上ある打ちっぱなしに行く必要があります。

上部にネットはあるか:2階より上の階では、高い弾道やロフト角度のあるクラブで打つと途中でネットに当たりやすくなります。ネットが気になるなら、奥行きのある広くて長い打ちっぱなしがおすすめです。広い打ちっぱなしなら上部にネットがないので、途中でボールが引っかからず、弾道高さや飛距離も確認しやすくなります。

料金システム

営業時間による料金差:平日のほうが安く、土日祝だと高くなります。また、早朝→日中→夜間の時間帯で異なる料金設定をしている練習場も多くあります。打席料や照明料といった余分な料金払いたくない場合は、人がいない時間帯を狙って行くのもおすすめです。

階数による単価の差:ボール代は1階が最も高く、上の階になるほど単価は安くなります。上の階になると前述したネットにあたる可能性も出てくるので、練習するクラブや予算に応じて決めましょう。

打ち放題の設定時間と金額:練習場で異なります。例として、1球10円で1回100球程度練習するなら、入場料500円と併せて1500円ほど必要です。100球程度なら60分あれば打ち終わりますので、打ち放題(60分設定)の料金とどの程度差があるか、比較したうえで決めましょう。

設備の充実度

バンカーや練習グリーンの有無:コースを想定した練習が可能です。無料か有料か、金額のチェックもしましょう。たいていの練習場では30分500円が相場の料金となっています。

ロッカーの有無:クラブや着替えの保管が可能です。月額制の契約が必要となりますが、キャディバックを保管できるので、練習ごとにわざわざ持ってくる負担が減ります

ティアップ機:自動ティアップ機の料金は、貸し出し機を利用するケースと比べて高めです。その代わり、時間をかけずに、スムーズな練習が可能です。手動(コイン式)だとボールを運んだり、ティアップを自分で行う必要に迫られたりしますが、1球あたりの単価は自動より安く済みます。

レストランの有無:待ち時間や練習前後の休憩・食事で利用できます。ゴルフ談義をしたり、交流を図りたいときにおすすめです。

2.探し方は「地域名」と「Googleマップ」の2種類を併用

打ちっぱなしを探す際は、以下に挙げる2種類の方法を試してみてください。

①地域名で探す

検索窓に入れるキーワードは「地域名+打ちっぱなし」または「地域名+ゴルフ練習場」です。

検索後は、施設の公式サイトとまとめ記事が表示されるはずです。

  • 公式Webサイトをクリックして、情報を確認する
  • おすすめ10選といった、まとめ記事の中から情報を探す

上記の方法で、使いやすいと感じた打ちっぱなしを上記のチェック方法で確認しましょう。

②Googleマップで探す

Google マップを使用する検索方法として、以下の方法がおすすめです。

  • 現在地において「検索窓にゴルフ練習場」と入れる
  • 検索結果に表示された練習場の口コミや写真を参考にする

公式サイトのURLが記載されていれば、施設情報の確認も簡単です。

しかし、なかにはサイトが記載されていない、または存在しない打ちっぱなしもあります。

もし確認できない場合は、口コミや写真を参考に判断してみましょう。

その際口コミは「良い評判」と「悪い評判」を両方確認することが大事です。

片方だけ参考にすると判断が偏り、本当は自分に合う練習場でも見過ごしてしまう可能性があるからです。

口コミ情報の判断は、必ずしも正しいとは限りません。あくまで自己責任のうえで判断しましょう。

3.交通手段は車が一番楽

打ちっぱなしは駅からの距離が遠い施設も多いため、移動には車が最適な手段といえます。

理由としては、以下の2点が挙げられます。

①敷地面積が広く、駐車可能な台数も多い

どんなにコンパクトな練習場でも、最低30ヤードの敷地面積が確保されています。

面積にすると約4,000㎡(30坪の戸建て約40棟)ぐらいでしょうか。

広い打ちっぱなしになるほど住宅街から離れていることが多いため、車での移動が必須となります

ただし、練習場が広いぶん駐車台数も多く設置されているので、車で来場しても十分駐車可能です。

②ほとんどの駐車場は無料で利用できる

打ちっぱなしの駐車料金は基本的に無料です。

一部、都市部の打ちっぱなしになると駐車料金が発生するケースもありますが、利用者には無料サービスを実施しています。

駐車料金が気になる方は、事前に料金の有無と、優待されるサービス時間を確認しておきましょう。

4.受付の利用方法(システムの紹介)

練習場に到着して最初に行うのが打席受付です。

受付にはプリペイドカードもしくは現金が必要になるので、初めての利用でわからない場合はスタッフの方に聞いてみましょう。

プリペイドカード

写真は東京都足立区にある「トーキョージャンボゴルフセンター」のカード

練習場では、オリジナルのプリペイドカードを発行しています。

カードのタイプはおもに、追加入金ができる「チャージ型タイプ」と、残数がなくなるたびに購入する「使い切りタイプ」の2種類にわかれます。

使い切りタイプのカードは受付で購入するか、付近に設置してあるカード販売機で入手可能です。

チャージ型カードの場合は、入金の前に個人登録が必要になるケースがあります。

登録は住所や電話番号など簡単な手続きで済むので、それほど時間もかかりません。

登録後は現金もしくはクレジットカードを使い、チャージしましょう。

入金にはチャージ機を導入している練習場もあり、練習中に残球が少なくなった場合も、同じ機械で追加入金ができるはずです。

もしわからない場合は、練習場のスタッフに確認しましょう。

現金(プリペイドカードへの入金以外)

現金が必要なケースはおもに入場料や打ち放題の支払い時、それと現金専用の打ちっぱなしで練習するときです。

また、コイン式の練習場だと、練習後の清算時に現金が必要です。

最近ではキャッシュレス生活の人も多いため、練習場に着いてから慌てないように、現金はきちんと用意しておきましょう。

受付方法

①対人受付での流れ

受付には、プリペイドカードor現金が必要

順番

入場する

希望の打席(階数)と練習方法(1球貸しor打ち放題)を選ぶ

プリペイドカード(現金)でチェック(入場料の支払い)を行う

打席番号が記載されたカードorコインをもらい打席に向かう

②自動受付機を使用した受付の流れ

受付にはプリペイドカードが必要

入場する

タッチパネルで希望の打席(階数)と練習方法(1球貸しor打ち放題)を選ぶ

※順序は逆のパターンもあり

プリペイドカードのチェック(入場料の支払い)を行う

打席番号が記載されたカード(レシート)をもらうorそのまま打席に向かう

5.練習開始~終了まで

入場後は、受付で選んだ打席に向かいましょう。

打ち放題を申し込んだ場合は、専用打席に案内される練習場もあります。

ボール貸し出し機を使用する場合

ボール貸し出し機にプリペイドカードまたはコインを入れる

カゴにボールが出てくる(40~50球ほど)

打席まで戻り、ボールマットor半自動ティアップ機にボールを入れる

練習開始

自動ティアップ機の場合

打席にある機械にプリペイドカードを挿入する

ボールが出てくる

練習開始

練習中に席から離れる場合

トイレや喫煙で打席から離れるときは、とくに手続きは必要ありません。

貴重品の管理にだけ気をつけて、離れるようにしてください。

6.タバコを吸う人は喫煙場所の確認が必要

近年は、全席禁煙の練習場も増えています。

タバコを吸われる方にしてみたら不便でしょうが、喫煙室か指定の喫煙場所を利用しましょう。

人数制限をしている喫煙室もありますので、喫煙の際はマナーを守って順序良く入室してください。

昔は打席でタバコを吸えました。今でもあるのかな?

7.練習中に注意したいこと

練習中は安全に気を配り、周囲への迷惑行為はつつしみましょう。

おもな注意点とその理由

注意項目理由
打席の外でクラブを振らない・通行人への怪我や施設の損壊につながる
クラブが飛んだ場合は取りに行かない・周囲が打つボールに当たる可能性があり大変危険
・直ちにスタッフへ報告する
大声で話さない・電話の場合は移動する

打ちっぱなしでは、自分以外にも多くの人が練習をしています。

ショットに集中したい人もいますし、注意したことがもとで、トラブルに発展するケースも考えられます。

お互い気持ちよく練習するためにも、周囲へ配慮したうえで利用しましょう。

疲れたときは休憩をする

練習中は気分転換も含めて、適度な休憩が必要です。

汗をかきそうな気温なら、あらかじめタオルを持参するか、備えつけのおしぼりを使いましょう。

ドリンクを飲んで、休憩するのもおすすめです。

タバコ休憩や、カメラで撮ったスイング動画を確認することも、良い休憩につながります。

アイスの自販機があると、夏場はうれしい!

8.後片付けをしてから席を離れる

練習を終了するときは、ゴミや忘れ物がないか、確認してから席を離れましょう。

混んでいるときは打席待ちの人も多いはずなので、なるべく早く離れるように心がけてください。

コイン式の場合は、カゴを元の場所(ボール貸し出し機の横など)に戻し、打席カードを受付に返却します。

自動ティアップ機が設置してある練習場では、終了ボタンを押せば、手続きは完了です。

打席カードを渡されない場合はそのまま自動チェックアウトになります。

チェックアウトが確認できたら、早めに席から離れましょう。

ロッカーやシャワーを契約している場合は、さっぱりしてから帰宅できます。

打ちっぱなしを有効活用するにはどんな練習をしたら良い?

ここでは基本的な技術論ではなく、練習の手順や機械を使った打ちっぱなしの有効活用について紹介します。

以下の手順は、レッスンプロから聞いた方法と自身の経験を踏まえた注意点についても触れていきたいと思います。

準備運動では素振りとストレッチが大事

いきなり打つのではなく、まずは素振りやストレッチをして体をほぐすことから始めましょう。

クラブを2本持って素振りする

左打ちで素振りする

屈伸や足を筋をゆっくり伸ばす、腕や肩の関節をほぐす

打つ順番はウェッジから始める

ウェッジなどの小さい番手から打つ 10~15球

大きい番手に上げていく ドライバーまで

ドライバーまで打ったら、番手を下げて打つ

調子が悪いときは?

打つほど調子は悪くなる

10球打って調子が改善しないようならそのクラブはやめる

距離表示板やグリーンを狙う

体が慣れてきたら、距離感を養う練習として距離表示板やグリーンに打つ練習も試してみてください。

注意点として、スタンスのチェックや、目標までの距離がしっかり出せているかの確認が重要です。

レッスンプロが言うには、フルショットではつい力が入るため、スイングを意識した8割程度で打つのが理想とのことです。

弾道計測器を使ってみる

画面はトップトレーサー

最近では弾道計測器を使用できる練習場もあります。

計測器では飛距離や方向、曲がり具合がわかるので、実際の打球結果と比べてみましょう。

シミュレーションゴルフの利用が可能なら、練習の合間に楽しむのも良いかと思います。

打ちっぱなしを使うメリット

打ちっぱなしには、以下のメリット以外も存在します。

人によってメリットはさまざまあるので、代表的な例として3つ挙げてみます。

  1. 距離や方向を確認できる
  2. コースを想定した練習ができる
  3. 利用に際し時間や料金の選択肢が多い

おもにラウンド時のショットをイメージできる点が多いようです。

1.距離や方向を確認できる

実際の飛距離と方向を確認できます

奥行きがある打ちっぱなしでは、ボールの落ち際まで確認できるため、弾道の確認や曲がり具合をイメージした練習も可能です。

一方、コンパクトな広さの打ちっぱなしもあります。

コンパクトな練習場では、ネットの奥行きが200ヤード以下といった広さも珍しくありません。

打って間もなくネットに当たることも考えられますが、飛距離の確認は可能です。

練習場には距離目安の案内板が設置されています。

ネットにもヤーデージ(距離表示)板を設置しているケースがあるので、距離目安もしやすくなっています。

2.コースを想定した練習ができる

ターゲットグリーンやヤーデージ(距離表示)板を目安に、距離感を養う練習が可能です。

フルショットやハーフショットの練習、芝がある練習場ではボールの跳ね方もコースと同様の反応が期待できます。

跳ね方を参考に、ランニングアプローチやピッチエンドランといったアプローチ練習も可能です。

バンカーやパターの練習場が備えられた打ちっぱなしでは、砂の感触やパターの転がりも確認できます。

敷地面積が広いことから、ドライバーからパターまで、コースを想定した実践的な練習ができるのが、打ちっぱなしの利点といえるでしょう。

3.利用に際し時間や料金の選択肢が多い

1球貸しでは、打席利用に制限時間がありません。

好きなだけ練習できるため、本人の気が済むまで練習できます。

打ち放題では時間制限があるものの、料金は固定です。

一度払ったら、時間を延長しない限り、何球打ってもお金の心配をせずに打ち続けられます。

時間や予算に応じて柔軟に練習できる点も、打ちっぱなしを利用するメリットの1つといえるでしょう。

打ちっぱなしで考えられるデメリット

続いては、打ちっぱなしのデメリットについて見ていきます。

  1. 弾道に意識が向かいがちでミスがでやすい
  2. 雪や台風のときはクローズになる可能性がある
  3. 休日は来場者で混み合い、待ち時間が発生しやすい

おもに、環境面が利用しにくい理由として挙げられます。

1.弾道に意識が向かいがちでミスがでやすい

レンジが広いため、スイングに集中するよりも打球に目が行きがちです。

とくにドライバーを持つと「飛ばしたくなる」気持ちが大きくなり、そのぶんミスが出る確率も上がります。

力が入る→手打ちになる→タイミングが乱れるといったミスにつながりやすくなるので、練習ではボールの行方を意識しすぎないようにしましょう。

2.雪や台風のときはクローズになる可能性がある

屋外であるため、自然災害の被害を受けやすいといえます。

もし積雪量が多いとネットに雪が積もり、支えている柱にも荷重がかかり倒壊の可能性も懸念されます。

台風になると強風で、窓ガラスや打席にも被害が出かねません。

練習場側では安全に営業するためにネットを下げたり、ときにはクローズにしたりといった判断もやむを得ないといえます。

3.休日は来場者で混み合い、待ち時間が発生しやすい

人気の打ちっぱなしや、周辺に練習施設がない練習場だと来場者が集中します。

とくに休日は来場者も多くなるため、待ち時間も長くなるでしょう。

もし混んでいる時間帯を避けたいなら、平日や早朝・夜間だと待ち時間の影響も少なく、練習もしやすくなります。

まとめ|マナーを守って練習しましょう

開放感の中で練習ができる点が、打ちっぱなし最大の魅力です。

思いきり練習することで運動不足の解消にもなるし、ストレス軽減効果もあります。

最近は弾道計測器や、クラブハウス内の設備が充実している打ちっぱなしも多くなってきました。

有意義に練習できる反面、周囲に配慮できない人もなかにはいるので、十分注意したいところですよね。

マナーを守り、楽しく練習できるよう、この記事をお役立てください。

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